謎の生物との戦い #4 新たな敵編
ネットを張ってから様子を見ること数日、猫がやってきた形跡はなくなった。
どうやら我が守りは完璧らしい。今度こそ庭園を汚すものは、もはやこの世には存在せぬ。存在せぬのだ。フハハハハ。
と思ったのもつかの間、見慣れぬ糞が落ちていた。
今度はさらに小さい。
しかも1つではない、塀の上にもある。
空からの攻撃。そう、鳥連盟の襲来である。
具体的にはヒヨドリと申すもの達である。
最初は庭園にある柑橘系の実を食べていた。食べるだけならいい。ふんは困る。しかし我が領地に侵入してくる野生生物は何でおトイレ事情に疎いのだ?そこかしこにしまくってやがる。ここは中世のパリか?
被害が広がらない前に対処しなければ。う〜んどうしよう。よし、こうしよう。
体積だけは鳥連盟の数百倍の脳を持ち備えている人間様が導き出した回答は「餌を断つ。」である。
美味しそうな実を全部収穫してやった。
数日が過ぎどうやら実を食べにくるのはいなくなったようだ。
ひとまず鳥連盟には勝利したぞ。
続く。